夏場に流行する感染症として、咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナ、新型コロナウイルス感染症などが挙げられます。発熱・倦怠感・頭痛といった初期症状は熱中症との区別が困難である場合があります。また、ダニ媒介感染症(SFTS、日本紅斑熱など)の初期症状も発熱・倦怠感・消化器症状であり、熱中症や他の感染症との区別が診断・治療において重要となります。
急な体調変化、症状が気になる場合は、早めに医療機関に相談・受診をしましょう。また、小さな子どもや高齢者の様子に気を配ることで安全管理をすることも重要です。感染性胃腸炎による脱水症状も熱中症のリスクを高めることもありますので注意しましょう。
基本的な感染症対策
- こまめな手洗い・うがい・換気
- 咳エチケットの徹底
- 野外活動においてはダニに刺されない工夫(服装、忌避剤の使用など)
熱中症予防のポイント
- こまめな水分・塩分補給
- 涼しい服装の着用、帽子や日傘で頭部温度の上昇を防ぐ
- 適度な運動や入浴で汗をかきやすい身体づくり(暑熱順化)
- 暑さ指数(WBGT)を参考とした温度・湿度管理